はじめに
ChatGPTを使ってタスクを効率化したいと思っても、思い通りの回答が得られないことがあります。
しかし、その原因の多くは「プロンプト」にあります。本記事では、ChatGPTを最大限活用するためのプロンプト作成のコツを解説します。
1. 明確で具体的な質問をする
まずは、質問を明確にしましょう。
「ざっくりとした質問」ではAIは迷ってしまいます。
例えば
❌悪い例 「プログラムのエラーを直して」
✅良い例 「Pythonで書いたコードのエラーについて質問です。このコードを実行するとIndexError
が発生します。原因と解決方法を教えてください。」
ポイントは、質問に関する背景や状況をより具体的に伝えることです。
例であれば、プログラム全体とエラーログの内容を含めるとより的確な答えが返ってきます。
2. ゴールを明確に伝える
ChatGPTがどんな回答をすればよいか理解できるよう、期待するアウトプットを伝えましょう。
❌悪い例 「ブログのアイデアが欲しい」
✅良い例 「技術ブログを始めたいのですが、初心者向けPythonプログラミングに関する記事のアイデアを5つ教えてください。」
ゴールを明確にする表現表現の例として以下があります
・「3つのアイデアを挙げてください」
・「具体例を一つ含めて説明してください」
・「箇条書きでまとめてください」
このような表現を用いることで求めている答えにより近づきます。
3. 制約条件やスタイルを指定する
ChatGPTは多様なスタイルで回答できます。そのため、する形式やトーンを指定すると、より役立つ回答を得ることができます。
・トーンを指定:「簡潔に答えて」「丁寧に説明して」
・形式を指定:「表でまとめて」「ステップごとに分けて説明して」
・対象を指定:「初心者向けに」「専門家向けに」
例 「英語学習初心者向けに、日常会話で使えるフレーズを10個挙げてください。説明は日本語で、簡潔にお願いします。」
4. AIを役割に設定する
ChatGPTを特定の役割に設定することで、より専門的で適切な回答が得られることがあります。
役割設定の例:
・「プロのエンジニアとして、このコードをレビューしてください。」
・「日本文学の専門家として、夏目漱石の作品について解説してください。」
・「マーケティングのコンサルタントとして、新商品のプロモーション戦略を考えてください。」
質問の専門性が高い場合に使うと、有意義な回答が得られます。
5. フィードバックを使って回答を改善する
一度で完璧な回答が得られなくても大丈夫です。
追加情報を与えたり、方向性を修正することで、ChatGPTに再回答を促しましょう。
再回答の促し方の例:
・「もっと具体的に説明してください。」
・「別の視点からも教えてください。」
・「初心者にもわかりやすく言い換えてください。」
サンプルプロンプト
これまで述べてきたコツを踏まえたプロンプトを書くと以下のようになります。
技術的な問題の解決:「PythonでIndexError
が発生する原因と、それを防ぐためのベストプラクティスを教えてください。」
アイデアのブレスト:「料理ブログの記事テーマを5つ提案してください。健康志向の20〜30代向けでお願いします。」
学習のサポート:「歴史の授業用に、明治維新の重要な出来事を簡潔に3つ挙げて説明してください。」
まとめ
ChatGPTを上手に活用するためには、「プロンプトを磨く」ことが必要不可欠です。質問の背景やゴールを伝え、具体的なフォーマットや役割を設定することで、AIの能力を最大限に引き出せます。ぜひ今回紹介したコツを実践して、生成AIを有効活用できるようになりましょう。